こだわりの商品を作る物語

アリアケスイサン

日本一の海苔産地の有明海で伝統的な製法を継承しつつ
新しい海苔づくりで、海苔の美味しさをさらに広めていく。

九州一の河川である筑後川が山からの栄養を注ぎ込んでいる宝の海・有明海は、干満の差が大きく、海苔の養殖に適しています。 
そんな日本の海苔の4割の生産量を誇る有明海で三代目海苔漁師を営む 古賀哲也さん。
全く継ぐ気がなかった海苔漁を今、真剣に考え、有明の海苔を広めようと動いています。

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日本一の海苔生産を誇る有明海。
福岡県大川市、筑後川昇開橋の辺りは海苔漁の船が沢山停泊しています。
海苔を育て海苔を漁り、そして四角い板海苔にするまでを仕事にする海苔漁師がほとんどだそうで、板海苔にする機械を各家庭に持っていて加工しています。

古賀 哲也さん「海苔漁師は、海の農家みたいなものです。」

小さい頃から家業を手伝っていて「海苔漁師を継ぐ気は全くなかった」という古賀さん。
しかし、大学卒業時には超就職氷河期でした。
とりあえず、海苔漁を継いだ古賀さんに、お父さんは海苔の販売を提案しました。

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海苔を漁るためのボート。

お父さんが3年の歳月を費やして作った新しい海苔「紫彩」。
自信作の海苔ですが、シート状の四角ではない「紫彩」は、始めのうちはどうやったら手に取ってもらえるか模索しながら自分でラベルを作りました。

「『どう売るか?』を考えだしてから、スーパーとかで海苔のパッケージとか見て回りました。
そうすると、どの海苔も同じようなパッケージに見えるんです。
パッケージの重要性を知って、デザイナーにお願いしました。
紫彩を食べてさえもらえれば、どこにも負けない自信はありますから。」

パッケージも新しく変わり、自らイベントなどで売る事でお客さまと接するようになり、購買者と作り手の価値観の違いにも気づきました。

「(仕事が)面白いです。今は働く場所が与えられてた事を感謝しています。」

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漁ってきた海苔を水洗いしてから、乾燥させます。

海苔の生産者は海から採ってきた海苔を四角いシート状に加工までして出荷します。
その後、品質によって等級が付けられ、入札にかけられて海苔商社に買い取られていきます。

古賀さん:
「そこ(入札)での『良い海苔』というのは味よりも見た目重視なんです。
でも、直接、一般の消費者と話すと海苔の見た目の差はそこまでわからない。
それより味なんです。
そのことは、海苔漁をしてるだけでは気づけなかった。」

海苔漁が盛んだった江戸の浅草は和紙作りも盛んだったそうです。
その紙漉の技術を海苔に応用して広まったシート状の海苔。
これは和紙を漉くのと同様、海苔を細かくミンチにして加工します。
海苔をミンチにすることで、細胞も壊してしまい海苔の旨味、栄養が逃げてしまうのです。
この行程をせずに海苔本来のカタチに近い状態で加工できれば、旨味や栄養もそのまま味わってもらえます。

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乾燥させた海苔は畳サイズの大きさに。

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細かくほぐしながら、手でゴミや湿っている海苔を除き、さらに金属探知機にかけます。

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海苔漁師は各家庭に巨大な海苔加工の機械を持っているそうです。

「四角いシート状の海苔は機械があるので、人手はかからないんです。2人いれば出来ます。
 でも、『紫彩』用は機械がないので手作業の行程が多いんです。
 だから、どうしても人手がかかっちゃいます。
 『紫彩』用の乾燥機は、オーダーして作ってもらったものです。」

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シート状に海苔を加工する巨大な機械。

お父さん、お母さん、そして奥さま‥海の農家である海苔漁も家族総出で海苔を作ります。

古賀さん:
「脱サラして(魚を捕る)漁師になる人はいても、『海苔漁師になる!』って人はいないですね。
 海苔漁師の家に生まれてないと海苔漁師になるのは難しかったかも。」

アリアケスイサンの三代目を継いだ哲也さんは、 次の代へ良い海と海苔を繋いでいこうと頑張っています。

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紫彩

紫彩
¥523(税抜)

お買いもの

藻紙

藻紙
¥476(税抜)

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About the author

チクチック

地域・地方の魅力は、そこで暮らし営む「ひと」の魅力だと思います。
その魅力は日本中、世界中にありますが、まずは自分たちが暮らす福岡県ちくご地方に目を向けました。
そして、市町村単位ではなく、自分たちが日常的に気軽に行動できる、例えば車で1~2時間で移動出来るような、もっと感覚的に大きなエリア。
「自分の地元」と言えるようなエリアを自らの足を使って取材する形で発信しています。

地域の読みものとしてのWEBマガジン「チクチック」を担当している
オガワが取材に行ったり、イベントで見たり、お店で聞いたことを記事として書き留めてます。