ひょんなことからパートナードライバーさん及び、案内役まで買ってでてくださったテカラの美香さん。
「定休日の火曜で山に登らない日はイイよ〜。」
うきは市に移り住んで6年。
今やすっかり「うきはの方が地元感が強い」と、うきはを愛する美香さんお薦めのスポットを1日かけてドライブしてきました。
まずは、河童の駅「田主丸駅」で待ち合せ。
テカラさんはうきは市にありますが、駅としてはちょうどJR吉井町と田主丸駅の中間なんだそうです。
まだ、午前中。お昼までの数時間、まずはどこへ行きましょうか?
「古墳、行きましょうか♡」
うきは古墳倶楽部を立ち上げ、古墳ツアーを開催し、古墳展まで開催しちゃうほど古墳が大好きな美香さん。
ツアーはいつも満員で、なかなか参加出来なかった私にとって願ってもない提案でした。
まずは、美香さんが散歩コースにしてるという「田主丸大塚古墳」へ。
国指定史跡田主丸古墳群の一番大きな前方後円墳です。
ちょうど伸びきった草を刈って整備されてました。
「上、登りましょうか?」
古墳が綺麗に整備されて上まで登れます。
前方墳の方は綺麗に芝が敷かれてるのですが、自然に囲まれた土地柄かどこからともなく種が飛んで来て草が勝手に伸びてきます。
「きりがないけど、少しでも…と思って、(散歩に)来たら一人10本のノルマで抜いて帰ります(笑)」
筑後平野一望。
麓に見える公園にも古墳があるそうです。
(田主丸大塚古墳は6号墳まで発見されています)
「うきは、田主丸一帯は本当に古墳が多いんです。八女の方も多いですよね。」
最近では、美香さんは古墳レーダーなるものが働いて、古墳マップには載ってないこんもりした山を見て「あれ、古墳じゃない?」と気づくほどだそうです(笑)
石室の入口もしっかり残っています。
さて、うきはの色んなお店を食べ歩き(その様子は「うきはドライブ【お食事編】でお届けいたします)市立吉井歴史民俗資料館へ。
「けっこう凄いのがあるんですよ。
ヘルメット(たぶん兜のことと思います)に金ぱくを施されてるモノが見つかったり。
東京にも貸し出してるモノがあったり。」
館内は写真撮影禁止ですので、入口の所だけ。
大牟田の歴史資料館でもそうでしたが、かなり綺麗なカタチで発掘されたり、丁寧に修復された土器などが展示されてました。
ちくご地方一帯、本当に古くから文明が栄えていたのだとわかる資料です。
古代だけでなく、現代に至までの歴史資料もどっさり置かれてました。
足踏み脱穀機など(美香さんの実家にもあったそうです)の中に紛れて置かれてた「藁から縄を編むマシーン」。
あまりのハイテクぶりに、2人ともテンションがあがり「欲しい!」「レプリカ作れないのかな?」と騒ぐほど。
1970年に撮影された吉井町周辺の航空写真。
帰る時、係のおじちゃんに
「みんな、暑いけんさっさと出て来るのに、長い事よーおったね!?」
と、言われてしまうほどじっくり拝見させていただきました。
ゆっくり見たい方は、涼しくなってからをお薦めします(笑)。
以前、「福岡県うきはさんぽ【後編】」でも、テカラ美香さんが「お気に入り!」だと熱く語ってくれた「塚堂古墳(つかんどうこふん)」
やっぱり、これは見ておきたい!ということで連れてっていただきました。
昔、水害があった際に土嚢用にと円墳をゴッソリ掘られてしまった古墳。
町を守り、そして今では「欠けたカタチの古墳」としてうきは市が大切にしています。
あまりのお気に入り具合にテカラさんオリジナル手ぬぐいには、この塚堂古墳のマークが入ってるんですよ(笑)
田んぼとの境目の円が、かつて古墳があった場所の印なんだそうです。
結構、高い。はしゃぐ大人2人(写真提供:川口美香さん)
1400年くらい前のこの地域の人々が作った古墳が、時を経て自然と同化し、今なおこの地域に根付いています。
うきは市役所に行くと古墳マップや古墳の案内などをもらえます。歴史資料館にもありました。
テカラの美香さんは
「別に入り口はどんなでもイイんです。古墳に興味がわいてくれれば(笑)」
と言います。
それは散歩コースだったり、小高い丘からの景色の眺めだったり、公園としてだったり‥
いつもの場所を少し違う角度で眺めて、楽しませてもらえる場所のようでもありました。
ご紹介した場所のご案内
・田主丸大塚古墳
福岡県久留米市 田主丸町石垣1394−6(MAPあり)
・市立吉井歴史民俗資料館
福岡県うきは市吉井町983番地1(MAPあり)
問合せ:うきは市教育委員会 生涯学習課 TEL:0943-75-3343
OPEN:9:00〜16:30
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日から1月3日まで
・塚堂古墳(つかんどうこふん)
福岡県うきは市吉井町徳丸(MAPあり)