こだわりの商品を作る物語

フローラ美工

出来るだけシンプルに、中身のわかりやすい製品をつくりたい。

100%植物由来・無添加にこだわった消臭スプレー、アロマオイルを製造している福岡県八女市のフローラ美工さん。
赤ちゃんからご年配の方まで、どこでも安心してご使用できる商品を開発・提供しています。

ベチパー農家

福岡県八女市、水害や人手不足による耕作放棄地になった田畑を再利用するために、フローラ美工で使われる植物「ベチバー(Vetiver)」を育てている畑があります。

商品の品質をさらに向上させるため、新たに拠点とする八女市で作られた原料(作物)を用い、加工・製造まで行う新事業をフローラ美工の渡邉 裕一郎さんが立ち上げました。
その新事業の最初の取組みが、ベチバー栽培でした。

渡邉さん「元々は沖縄で作られてたのを使っていたんです。」

八女市星野村

八女市星野村は2012年7月に起こった九州北部豪雨災害の被災地の1つ。
田んぼ、茶畑、家、道路…いろんな物が川の氾濫や山崩れにより流されました。
生産農家に高齢者が多く、復旧がなかなか難しい田畑は耕作放棄地として増えていきました。

その耕作放棄地を利用し、星野村の農家さんたちと協力してベチバーを栽培しています。
ベチバーの強靭な根っこは、豪雨災害で弱くなってしまった土壌の強化にも一役かっています。

ベチパー農家

土壌を強くしてくれるベチバーの根っこは、掘り起こすのもとても大変です。
機械を入れることができないため、全て手作業での収穫となります。
掘り起こした根は、土や他の根っこともしっかり絡まっているので、ほどく作業も大変です。

“作った人(生産者)の顔”と”作った人(加工者)の顔”が見える、実直で気持ちの良い安心できる商品を心掛けていると語る渡辺さんは、契約農家さんに任せっぱなしではなく、出来る事は手伝います。

渡邉さん:
「 今朝、草むしりをしてきたから手が痛くって(笑)
除草剤とか使わないから、手作業なんです。
ただ、あまりに労力がかかってしまうことは農家さんへの負担にもなるので、そこの改善を目指して渡邉さんの思考錯誤しています(笑)」

ベチパー農家
少し変わった畑の風景。
根っこを刈取ったベチバーの株は、植え直してまた根っこを再生させます。

高木農園
ベチパーを育てている高木農園さん一家。

九州、沖縄で、暖かい所で育った植物を原料に、消臭剤、アロマオイルの他に虫除けスプレーなど他の製品も現在開発中の渡邉さん。

渡邉さん:
「ここ(星野村)を拠点にしたので、この地場の産物を使うということを大事に考えてます。
この辺りの土地に合う物があれば、育てて、農家さんと一緒に作って行く。
原料にこだわって、作り方もシンプルに。
虫除けもあんまり色々入れるとコンセプトには外れるので…
それは違うかなぁっと思っています。」

フローラ美工フローラ美工
ベチバーの根っこをはじめ、植物は蒸留して精製しています。
これは実験用の施設。
ここで何度も試行錯誤をした後、商品化します。

フローラ美工
試作中のマリーゴールドは防虫効果があると云われてます。
ユズやマリーゴールドなど、星野村で作られる植物をいろいろ実験していました。

About the author

チクチック

地域・地方の魅力は、そこで暮らし営む「ひと」の魅力だと思います。
その魅力は日本中、世界中にありますが、まずは自分たちが暮らす福岡県ちくご地方に目を向けました。
そして、市町村単位ではなく、自分たちが日常的に気軽に行動できる、例えば車で1~2時間で移動出来るような、もっと感覚的に大きなエリア。
「自分の地元」と言えるようなエリアを自らの足を使って取材する形で発信しています。

地域の読みものとしてのWEBマガジン「チクチック」を担当している
オガワが取材に行ったり、イベントで見たり、お店で聞いたことを記事として書き留めてます。