すてきなお店の物語 町を楽しくする物語

冨士屋Gallery 一也百

百余年が経た明治の旅館建築を、もう百年伝える再スタートとして誕生したギャラリー「一也百(はなやもも)」

一也百ギャラリー

「別府は割と古い建物が残ってないんです。」

別府を案内してもらったとき、そう聞きました。
この冨士屋Gallery 一也百(はなやもも)さんの建物も100年前の旅館では唯一とのこと。
老朽化のため一時は取り壊そうとしていたそうですが、再生工事を施し当時の趣を残したまま、現在の別府を訪れる人や地元の人が楽しむ空間として10年を迎えたそうです。

一也百ギャラリー
奥がホールやギャラリー、カフェなどがあります。

クラシックコンサートを開くホールやギャラリーの他に、作家さんなどの雑貨がそろう「愉しい食卓はなやももショップ」、カフェもあります。
一也百でのイベントの企画もされてるという代表の安波治子さん。

「『蒸しくらぶ』というのもやってます。
 鉄和(かんなわ)温泉の天然蒸気を利用して、ゆっくり低温スチームで蒸す調理法があるんですよ。
 野菜や果物の旨味や甘味をすごく引き出すんです。」

一也百ギャラリー
ショップには、ここでしか買えない低温スチームで作ったジャムも販売していました。

安波さん:
「それぞれの材料を蒸してると時間がかかって大変なので、みんなで分担して作るんです。
それを大量の(笑)カレー用のペーストにしたりして、皆で分けて持って帰るっていう。」

長年研究してはじき出したそれぞれの野菜や果物の美味しさを引き出す時間と温度を、初心者にもわかりやすく皆で楽しみながら作れる会だそうです。

一也百ギャラリー

鉄輪軒先マルシェ 地獄蒸しお買い物ツアー

鉄輪温泉では温泉の蒸気を利用する釜戸をあちこちで見かけます。
この釜戸で野菜や肉、魚などを温泉の蒸気で蒸す名物料理「地獄蒸し」

安波さん:
「地獄蒸しに使う食材が全部買えてその場で蒸せる便利なお店もあるんですけど、それだとその1箇所で終わっちゃいますよね。
いろんなお店があるのにもったいないなーって思って。」

せっかくだから鉄輪の色んなお店を回って町歩きしながら地獄蒸しを楽しんでもらいたいと企画した「地獄蒸しお買い物ツアー」
次のお店まで、お店のおじちゃん達が案内してくれるんです。

「町案内の人手が足りなくて、お店のおじちゃんたちに『次のお店まで連れてって!』って頼んだら、それが良くって(笑)
話しながら移動するでしょ。
お店の人と仲良くなって、マルシェの日じゃなくてもお店に行きやすくなるみたいなんです。
業界初(笑)町歩きガイドリレー方式です。」

一也百ギャラリー

地元の人しか知らないとっておきの地獄蒸しを聞いたり、どんな材料を蒸せば良いのか聞いたり…
お店の人とコミュニケーションを取りながら楽しめる町歩きです。
買い物しやすいように、各参加店がマルシェの日だけ「地獄蒸しセット」を用意してくれます。

「ある日、おっちゃんが『今日マルシェやった?』って電話で聞いてきたんです。
『ちがうよ、なんで?』って聞いたら、『300円のセットくれって、今20人くらいお店に来てる』って(笑)」

地元鉄輪で育ち、一時期大阪で働いていて戻ってきたという安波さん。
町の人を巻き込んで楽しくする安波さんの企画は、鉄輪温泉を訪れる観光客の人々にも鉄輪の新たな魅力を伝えています。

【鉄輪軒先マルシェ 地獄蒸しお買い物ツアーのご案内ページ】




一也百ギャラリー
冨士屋Gallery 一也百
愉しい食卓はなやももショップ
〒874-0046
大分県別府市鉄輪上1組(MAPあり)
TEL 0977-66-3251
FAX 0977-66-0302
WEBサイト:http://www.fujiya-momo.jp
Facebookページ

OPEN 10:00~17:00
定休日:月・火曜日
※各イベントの詳細はWEBサイトやFacebookページをご覧ください。

 


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About the author

チクチック

地域・地方の魅力は、そこで暮らし営む「ひと」の魅力だと思います。
その魅力は日本中、世界中にありますが、まずは自分たちが暮らす福岡県ちくご地方に目を向けました。
そして、市町村単位ではなく、自分たちが日常的に気軽に行動できる、例えば車で1~2時間で移動出来るような、もっと感覚的に大きなエリア。
「自分の地元」と言えるようなエリアを自らの足を使って取材する形で発信しています。

地域の読みものとしてのWEBマガジン「チクチック」を担当している
オガワが取材に行ったり、イベントで見たり、お店で聞いたことを記事として書き留めてます。