町を楽しくする物語

野村建設

古道具が好きすぎて道具商の資格を持っている大工のノムケンさん。

福岡県久留米市荒木町5区。(この地域は町内を〇区と数字で区切って呼びます)
この地域の大工さん2代目として活躍する野村さんは、古道具が大好きで月に1回
「ツカルフ」という古道具市を開催している希有な大工さんです。

ノムケンさん

5区の大工さんですから。

小学校の正門の真ん前にある野村建設は、ちくご地方のお店から依頼が後を絶たない人気の大工さんです。
2代目の野村隆博(通称:ノムケン)さんは、古道具が好きすぎて道具商の資格まで取ってしまった異色の大工さん。

ノムケンさん
「大工になる気は全然なかったんですけど、流されるままきて今に至るかんじです(笑)
やり始めて3年くらい経って、(仕事の)流れが掴めてから、面白いと思えるようになりましたね。」

ノムケンさん

お客さんは、野村さんが造った店舗を見て依頼をしてくるお店の方が多いそうです。

ノムケンさん
「運がいいみたいです(笑)造ったお店を見て来られるからか、煌びやかでゴージャスな依頼をする方はいないんですよ。
そういうのは僕、出来ないし(笑)」

造ったお店がメディアに取りあげられることも多いので、お店専門に仕事をされてるイメージもありますが

「近所のおばあちゃんの依頼も受けてます。うちは親戚が多くって、そこからの依頼も沢山あるんです。
『それは面白くなさそうだから』という理由で仕事を選んだりは出来ませんよね(笑)
僕は5区の大工さんですから。ここで技術も磨かせてもらってるんですよ。
まぁ、5区にはまだ70代で現役の先輩大工さんがいるから、僕はまだ5区の大工さんだと大きく名乗れないんですけどね(笑)」

ツカルフ

古道具市「ツカルフ」

野村建設さんが月に1回開催している古道具市があります。
集めた古道具や解体で出て来たパーツなどが工場いっぱいに並べられ、野村さんがお店を造った福岡県大木町のニコパンさんや
佐賀県のヒュッテさんらパンやの出店もあり、ご近所の人、遠くからわざわざ来られる人で賑わいます。

ノムケンさん
「初めは、工場の横をキレイにしようと思って。廃材がワサーとあったんです。
 それを片付けて事務所を建てる時に、奥さんのアトリエも兼用に造ったんです。」

奥さまの恵子さんはアクセサリーを作っていて、ブランド Lupika として造ったアクセサリーをネットショップで販売してました。

恵子さん
「娘ができた時に在宅で何かできることないかなぁ、と思って始めたんです。
 昔から、こういう細かい事をするのは大好きだったので。」

アトリエが出来て、オートクチュールでアクセサリーを造ったり、展示したりワークショップをしたり…
それが、イベントのはしりだったと言います。

ハンドメイドアクセサリー
恵子さんのブランド「Lupica」のアクセサリーも販売。

そして、野村さんの古道具市も2009年にスタートしました。
多忙な中、月1回の開催を続けるのは大変ではないでしょうか?

ノムケンさん
「最初の頃は、古道具市が楽しすぎて気持ちのバランス取るのが大変でした。
普段の仕事に戻るのがイヤな時もありましたよ。
でも、『大工さんなんだ!』って自分に言い聞かせて(笑)
スケジュールも『この日』って決めちゃってしまえば、後は調整出来るようになりました。
始めて…もう4年になるのか!? ここ1、2年ですね、バランスとれるようになったのは。」

ツカルフ

ところで、ツカルフってどういう意味なんですか?

「『ふるかつ』って、ここら辺の人がよく使う方言があるんです。
(「古いもの」という意味合い)
 それを逆から読んで『ツカルフ』(笑)」

MAPあり)


ノムケンさんに作ってもらった店舗です。

bibliotic!_bnr

福岡県八女市本町1-17(MAPあり) /TEL 0943-24-8423
OPEN 11:00〜18:00 (火・水曜 定休 ※第2水曜はOPENします)

instagram_bib

お店「ビブリオチック」店主が写真でお届けする土橋市場のあれこれ。

About the author

チクチック

地域・地方の魅力は、そこで暮らし営む「ひと」の魅力だと思います。
その魅力は日本中、世界中にありますが、まずは自分たちが暮らす福岡県ちくご地方に目を向けました。
そして、市町村単位ではなく、自分たちが日常的に気軽に行動できる、例えば車で1~2時間で移動出来るような、もっと感覚的に大きなエリア。
「自分の地元」と言えるようなエリアを自らの足を使って取材する形で発信しています。

地域の読みものとしてのWEBマガジン「チクチック」を担当している
オガワが取材に行ったり、イベントで見たり、お店で聞いたことを記事として書き留めてます。