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徳永農園

福岡県大牟田市で1人無農薬・無化学肥料のお野菜をつくる徳永農園さん。

2015年6月15日3周年を迎え、大牟田市のneiさんにて記念イベント「水月の羽音とシャボン玉」を開催した徳永農園の徳永 紘一さん。
1人で完全無農薬・無化学肥料でお野菜を育てている徳永さんは、イベントに出店したり、主催したりとアクティブな農家さんです。

徳永農園

徳永 紘一さん:
「うちは農家でもなんでもなくて、『農業をしよう!』と思っても土地すらなくて、最初はそれこそ手探り状態ですよ(笑)
役所に『農家になりたい』って相談に行ったら『農地を持っていないと農家とは認められない』って言われて、『では、農地を買ったり、借りたりしたい。』って言ったら『農地のやりとりは農家にしか認められない。』って。
どうしたらイイんだー!ってなりますよね(笑)。」

調べたり探したり1人で悪戦苦闘した結果、親戚や近所の方のご厚意で農家として認められる面積の土地が借りられる事になり、晴れて徳永さんは農家としてスタートをきりました。

徳永農園

徳永さんは農薬が使われていない種からお野菜を育てています。
農業と全く縁がなかった徳永さんがそこに至った経緯は何だったのでしょうか?

「僕は2〜3年大牟田の橘香園で働いていたんです。
実家の庭でおばあちゃんが野菜を少し作ってたんですけど、その手伝いをするうちに農業に関心が出てきてたタイミングでたまたま知合いが『橘香園でバイト募集してるよ』って教えてくれて。」

橘香園で、荒れて竹林になっていただんだん畑を再開墾したり、水耕栽培を任されたりしたおかげで、どんどん農業のことを学んでいった徳永さん。
果実の栽培や水耕栽培を行う中で化学肥料や農薬の使い方も覚えました。

「慣行農業(普通の農業)のことも勉強しましたし、それに対しての理解はしているつもりです。
化学肥料にも有機成分を取り入れているものもありますし、農薬も環境に配慮されたものに変えられたり。
でも、それでさえ使わなくても出来るんです。
僕のように1人で農業してる規模には(完全無農薬無化学肥料の農業は)合ってるやり方だと思います。」

橘香園
橘香園さんの段々畑。

「お野菜を作って、直接お客さんに届けているので『美味しかったありがとう』と言ってもらえる。
それがすごく嬉しいんですよ。
今思うと、僕は誰かに喜んでもらえることをしたかったんだなって。」

お野菜を作り始めた時、知合いの人に「南関に半農半カフェをやってる面白い人がいるよ。」と教えてもらい会いに行ったのが、現在イベント「ねねの市」を徳永さんと一緒に主催してる稗島珈琲の稗島さんでした。

「僕は元々アートとか作家さんとか、あまり興味がなかったんです。
金髪のバンドマンだったし(笑)
でも、農業と出会い、稗島さんや、お洋服の「そらとほし」さんやガラスアートの「nano-tsuki」さんなど沢山の作家さんと出会えて。
それからです。アートや作家さんの良さを知っていったのは。」

3周年イベントを一緒にやったメンバーは元々の知合いではなく、農業を通じて知り合った人たちでした。

徳永農園
水はけをよくする為にスコップで掘ったという溝の深さ。

徳永農園
珍しいお野菜もたくさんあります。

現在、徳永農園では1年を通じて40〜50種類の野菜を育てているそうです。
最近では珍しい「もちきび」も育てています。

「もちきびは、おばあちゃんが育てていたモノの種を受継いでいます。
もちきびは交配が起こりやすくて、他のとうもろこしの花粉が受粉しちゃうともう出来ないんですよ。」

農業を始めるきっかけとなったおばあちゃんの「もちきび」を大事に受継いでいる徳永さん。
珍しい「もちきび」の食べ方をお客さんから聞かれることも多いイベントでは、丁寧に優しく答えてくれます。
他のお野菜もぜひ聞いてみてくださいね。

徳永農園

自分で農園をはじめて4年目。
最近では、「徳永農園に使って欲しい。」と土地を提供してくれる方も出てくるほどになりました。
農園が広がるほどに野菜の種類も増え、それ以外にもタケノコや原木しいたけなども育て、旬の味を笑顔で届けてくださる徳永さんです。

※徳永農園さんは本来、旧漢字の「德」だそうです。


【主催/出店イベント】
「【南関町】ねねの市」
「【大牟田市】水月の羽音とシャボン玉」


徳永農園
公式サイト:http://www.tokunaga-nouen.com
Facebookページ:https://www.facebook.com/tokunagafarm

※お野菜やイベントに関することは、こちらにお問合せください。

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チクチック

地域・地方の魅力は、そこで暮らし営む「ひと」の魅力だと思います。
その魅力は日本中、世界中にありますが、まずは自分たちが暮らす福岡県ちくご地方に目を向けました。
そして、市町村単位ではなく、自分たちが日常的に気軽に行動できる、例えば車で1~2時間で移動出来るような、もっと感覚的に大きなエリア。
「自分の地元」と言えるようなエリアを自らの足を使って取材する形で発信しています。

地域の読みものとしてのWEBマガジン「チクチック」を担当している
オガワが取材に行ったり、イベントで見たり、お店で聞いたことを記事として書き留めてます。