こだわりの商品を作る物語 伝統を継ぐ物語

筒井時正玩具花火製造所

強い信念と連日連夜の試行錯誤が生んだ
線香花火の新時代。

国産の天然素材だけで出来た光を作りたい。

玩具花火屋として二百余年の歴史をもつ筒井時正玩具花火製造所は、日本で数社しかない国産線香花火の製造所でもあります。
消えかけた火を灯しただけでなく、花火製造所の新しい未来を照らす光を生みだす三代目の筒井良太さんと奥様の今日子さん。

筒井時正玩具花火製造所

線香花火筒井時正

今から10年ほど前、親族の営む国内唯一の線香花火製造所だった福岡県八女市の 隅本火工に三代目の筒井良太さんが修行に行き、線香花火の製造技術を受継ぎました。

筒井良太さん:
「『ゆくゆくは(製造所を)畳むだろう』という話が親族の間であがって。
 『おまえが技術を継いどけ』と、修行に行くことになったんです。」

その3年後、隅本火工の廃業と同時に縒り手さんも一緒にすべてを引き継ぎ、 良太さんは筒井時正玩具花火製造所で「線香花火筒井時正」を立ち上げたのです。
線香花火の需要自体が減り、価格競争では海外産に勝ることが出来ない現代で、筒井さんは昔ながらの国産の天然素材で線香花火を造ることにこだわりました。
そうして出来上がった線香花火は、本来の線香花火がもっていた「侘び寂び」や「大切な時間の想いで」を表現し、贈り物として。大人が楽しむために。と、玩具花火の域を超えた伝統工芸として、人気が広がっていったのです。

筒井時正玩具花火製造所
修業先の「隅本火工」さんから受継いだ火薬配合機械。

筒井時正玩具花火製造所
左から国産の「硝石」「硫黄」「松煙」。

線香花火の火薬の配合

普段よく遊ぶ花火の、赤、青、黄色、緑など様々な色は、それぞれに薬品を使って色を出しています。
しかし、線香花火はすべてが天然素材から出る光です。その原料となるのは、「松煙」「硫黄」「硝石」の3つ。
中でも「松煙」は国内の製造所が、線香花火・手漉き和紙同様減少しており、わずか数件しか残っていません。
筒井時正玩具花火製造所では、その中でも宮崎産の松煙をこだわって使用しています。

筒井時正玩具花火製造所
1本の線香花火に使われる たった0.08グラムの火薬の配合は、その日の湿度など微妙な天候の違いを感じて行います。

筒井良太さん:
「実は、線香花火を受継いだ時、火薬の調合の閻魔帳(配合表)が紛失してたんですよ(笑)」

良太さんは手探りで配合を試行錯誤し、納得のいく配合まで10年の歳月を費やしました。
そして、今でも配合した火薬は必ず試しあげして確かめます。

「答えがない世界やけん。まだイイやつが出来るとやなか?って思う。」

火薬を扱う花火工場には電気は流れていません。
冷房も暖房も明かりもありません。
爆発したとき上(屋根)に抜けるような構造を義務付けられているため、火薬配合室には窓もありません。
その場所で、良太さんは湿度など微妙な感覚を感じとるため、素手で慎重に火薬の材料を配合します。
その作業は深夜まで繰返すことも。 たった0.08gだからこそ、緻密で繊細で奥の深い世界です。

筒井時正玩具花火製造所
2013年6月、ぶどう畑の真ん中に火薬工場とコンテナを利用した事務所がポツンとありました。
このコンテナは筒井時正玩具花火製造所が大きく変わるちょっと前の段階。


【主催イベント】
筒井時正玩具花火製造所ギャラリー/ショップ グランドオープン!
夏納めの会
筒井時正玩具花火製造所SHOP&GALLERY1周年記念イベント


筒井時正玩具花火製造所
〒835-0135
福岡県みやま市高田町竹飯1950-1(MAPあり)
TEL 0944-67-0764
公式サイト:http://www.tsutsuitokimasa.jp

Shop&Gallery
【1-6月/9-12月】
OPEN 13:00~17:00 水・土・日・祝祭 休
【7月/8月】
OPEN 11:00~18:00 水曜定休

 


筒井時正玩具花火製造所の品を全国へお届けいたします

About the author

チクチック

地域・地方の魅力は、そこで暮らし営む「ひと」の魅力だと思います。
その魅力は日本中、世界中にありますが、まずは自分たちが暮らす福岡県ちくご地方に目を向けました。
そして、市町村単位ではなく、自分たちが日常的に気軽に行動できる、例えば車で1~2時間で移動出来るような、もっと感覚的に大きなエリア。
「自分の地元」と言えるようなエリアを自らの足を使って取材する形で発信しています。

地域の読みものとしてのWEBマガジン「チクチック」を担当している
オガワが取材に行ったり、イベントで見たり、お店で聞いたことを記事として書き留めてます。