こだわりの商品を作る物語 伝統を継ぐ物語

内野樟脳 その2

『純白とはこの事だ!』と結晶を取出した瞬間、思いました。

内野樟脳で働いている檀さんから、事務所に電話がありました。

「結晶を取り出すところをまだ取材してなかったですよね?
今週火入れをするから、3月初めには結晶を取り出すんですけど、見に来ませんか?」

内野樟脳さんを初めて取材してから半年以上経っていました。
季節が変わり、まだまだあるだろう物語を取材しようとは思っていましたが、タイミングが合わず行けてない所へのお誘いでした。

昔の器械
80年以上もの間、使われている油圧式ポンプ。
これで、450kgもある樟脳の圧搾機を持ち上げます。

油圧式ポンプ

持ち上がった釜の下に樟の丸太を置いて、油圧式ポンプで押上げます。
そうすることで、中の樟脳が入った麻網を丸太が押し出します。
1日かけてじっくり圧搾された麻網は、こうしないと取り出せないほどだそうです。

内野樟脳

「ボンって凄い音がしますよ(笑)」
そう檀さんに聞いてたのに、麻網が押上げられた瞬間ガタンッと鉄の音がして、取材にいった2人でビクっとなってしまいました。
内野さん「これには皆、驚くんですよ(笑)」

内野樟脳
内野樟脳

鉄蓋、木蓋を取り外し、麻縄を取り出します。

内野樟脳
50kgほどの重さの麻網を持ち上げる檀さん。

麻網は、結晶を取り出しやすくするための工夫です。
圧搾により分離して出来た2番搾りの樟脳油も、虫除けなどに使われて無駄がありません。

天然樟脳

麻網を開き、樟脳の結晶を取り出すと雪のように真っ白になっています。

檀さん
「私が内野さんの所で働きだした頃、一番感動した行程です。
『純白とはこのことだ!』と結晶を取り出した瞬間思いました。」

「だから、ぜひ見に来て欲しい」と、事務所にわざわざ電話をくださった檀さん。

この長い行程を経て、約5トンの樟のチップから、合わせてわずか30~40kgほどの樟脳と樟脳油が採れるのです。

内野樟脳


内野樟脳の物語
内野樟脳の道具の物語


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About the author

チクチック

地域・地方の魅力は、そこで暮らし営む「ひと」の魅力だと思います。
その魅力は日本中、世界中にありますが、まずは自分たちが暮らす福岡県ちくご地方に目を向けました。
そして、市町村単位ではなく、自分たちが日常的に気軽に行動できる、例えば車で1~2時間で移動出来るような、もっと感覚的に大きなエリア。
「自分の地元」と言えるようなエリアを自らの足を使って取材する形で発信しています。

地域の読みものとしてのWEBマガジン「チクチック」を担当している
オガワが取材に行ったり、イベントで見たり、お店で聞いたことを記事として書き留めてます。