こだわりの商品を作る物語 伝統を継ぐ物語

梅野製粉

明治時代初期の創業以来、原料と製法にこだわり続けてきた八女の製粉所。

福岡県、八女市にある梅野製粉。
地元、福岡県筑後地方の小麦のみを原料に使用し、小麦本来の味を損なわないよう、創業当時の機械と製法で挽きつづけています。

梅野製粉

伝統的な石臼と最新テクノロジー

梅野製粉の入口付近、明治時代創業当時から使われている機械たちとは離れた一室に、巨大な一枚石が使われている大きな石臼が置いてあります。
小麦が主な主食である欧州・オーストリア製のこの大きな石臼は、古代よりある石臼技法の特性に最新の技術を導入したモノです。
石臼で挽いた時の香りと栄養豊かさはそのままに、品質のバラつきをなくし、異物の混入を防ぎます。

そんな高機能の機械ですが、「どの程度のスピードで挽くのか?」などといった、ヒトの感覚と知識は持ち合わせていません。
その日、その日の気候にあった設定をするのは現代でも職人さん達なのです。

七代目 梅野 哲平さん:
「石臼が粉を挽く音を聞いて(挽き具合を)判断してます。後は粒の大きさを目で見る。
 (確かめ方は)結局それしかない。」

梅野製粉

明治初期の創業から使い続ける機械

明治初期より小麦粉の製造を続けて六代の梅野製粉では、石臼挽きとロール挽きの2種類の製法で生産しています。
大手焼き菓子メーカーさんなど、卸し用の小麦粉は、明治創業当時の機械を使ってロール挽きで製粉しています。
ロール挽きの機械は創業当時は水車で回していましたが「生産量がさすがに追いつかない(笑)」ので、今は電力で動かして使っています。

哲平さん:
「(古すぎて)もうどこにも置いてないですからね。壊れないように大事に使っています(笑)」

奥さま「工場が静かだなぁ、と思ったら大体みんなで機械なおしてます(笑)」

梅野製粉

梅野製粉
昔使われていた石臼が工場内のアチコチに今も置かれてあります。

哲平さん:
「今まで外で働いてたんすけど、一年くらい前に、戻って来たところなんです。
 ずっと『継ぐもんだ』と思ってましたから。『潰すわけにはいかないな』と。(笑)」

梅野製粉

七代続く梅野製粉所。元は、ここら辺りの庄屋さんだったという梅野家。
家にお邪魔すると、年代物の台帳や写真が部屋の隅に置かれていました。

「今でも、うちの工場の場所を「みずぐるま」って呼ぶご年配の方もいるんです。
工場の中にも(水車の)水が通る川のような跡も残っているんで、たぶん先々代(哲平さんのお祖父さん)の頃まで使ってたんじゃないかな?
今は、玄関のすみに置かれてますけどね(笑)」

「石臼も庭石みたいに置かれてたので、最初気づかなかったんです(笑)」

梅野製粉

梅野製粉
卸用の粉袋は、水車を使ってた当時のままのデザイン。

「kgを使う前の単位に合わせてるから、ウチは22kgなんです。
kg表記になった時、だいたい20とかキリの良い数字に皆さん変えてるんですけどね。
あと、水車に梅のマークが入ってるのが、よく考えられてますよね。
(デザインを)変える必要がないっていうか、よく出来てるんで。」

梅野製粉

哲平さん:
「小麦を挽く時に『水うち』ってのがあるんです。
強力粉はあんましないんすけど、中力粉は『水うち』ってのが大事で。
その水を打つ量とかが、うちは職人の感覚なんです。計って…とか一切ない(笑)
『例え同じ材料、機械を使ったとしても、うちの粉は出来ない』って同業者の方に言われたことがあります。」

毎日の気温や湿度に合わせて感覚で水を打つ職人の技術は簡単には受継ぐことが出来ません。
機械同様、長い年月をかけて大事に育てられる技術です。
でも、だからこそ「梅野さんの小麦粉が良い」とプロの人たちも惚れ込む小麦粉が生まれるのです。


梅野製粉 「石臼挽きパン用小麦粉」のこと。


梅野製粉の品を全国へお届けいたします

石臼挽き筑後平野産小麦粉【1kg】
¥400(税別)

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石臼で挽いたパン用小麦粉【1kg】
¥540(税別)

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About the author

チクチック

地域・地方の魅力は、そこで暮らし営む「ひと」の魅力だと思います。
その魅力は日本中、世界中にありますが、まずは自分たちが暮らす福岡県ちくご地方に目を向けました。
そして、市町村単位ではなく、自分たちが日常的に気軽に行動できる、例えば車で1~2時間で移動出来るような、もっと感覚的に大きなエリア。
「自分の地元」と言えるようなエリアを自らの足を使って取材する形で発信しています。

地域の読みものとしてのWEBマガジン「チクチック」を担当している
オガワが取材に行ったり、イベントで見たり、お店で聞いたことを記事として書き留めてます。