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【book】奇妙な孤島の物語

島の本はたびたび入ってきては、すぐ旅立っていく当店。
読めないまま、旅立った本もいくつかあります。
でも、きっと、この一冊はその中でも突出して風変わりな島の本だと思います(笑)

海という壁に遮断された孤島は、隔離されてるからこその楽園であり、地獄なのだという冒頭部分。
そこからはじまる作者の地図に対する思い。
東ベルリンという、今は地図上にない国に生まれた作者ならではの視点も興味深いです。
そして、50の島にまつわる物語は、主観でも善悪の判断でもなく淡々と語られていきます。
歴史であり、入植した人間の思惑であり、原住民の習慣であり…
それは、どんな冒険物語よりも数奇な物語で、タイトルのように「生涯行くこともないだろう島」なのに
なぜか、思いを馳せてもっと知りたくなります。
(ほとんどの島に、行きたいとは思いませんが…笑)

写真もなく、島の全体地図と1ページの物語。
ただの楽園ではない、むしろ地獄な部分が圧倒的に多い孤島の物語は、また違う別の角度からの世界を見せてくれ
知った気になっていた世界の広さ、歴史、に興味が再燃いたしました。
この本が、どんな方のもとへ旅立つのか楽しみにしております(笑)
スタッフ オガワ


奇妙な孤島の物語 〜私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島〜
ユーディット・シャランスキー 著
鈴木仁子 訳
2900 yen


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