5月20/23日に開催される「久留米絣の藍瓶で藍染め体験」ワークショップを開催されるAIGOTOの末續さん。
初めて使う平田織布工場さんのガーゼのハンカチとストールの染め具合、ワークショップのオペレーションなどを確認するために、藍染め未経験者の2人が実際にやってみました。
これが藍染めの模様作りに必要な道具。
ストールを末續さんの友人の宮園さん、ハンカチをオガワが担当することに。
まずは、どんな模様にするかを考え、染めないところをビニール紐や輪ゴム、豆、糸などを使って縛っていきます。
「藍一色でもイイな…」と一瞬思いましたが、それでは検証にならないので、模様を考え、末續さんにどう縛っていけば良いかを尋ねます。
藍色に濃淡をつけたい場合は、薄く染める部分を赤テープで縛り、途中でほどきます。
青色のテープは最後までほどかず、白色を残す部分。
ドット柄をつける場合は豆を入れて縛ります。これがいわゆる「豆しぼり」
でも、ガーゼの場合は織り目の関係で四角の模様になるので、綺麗な円や大きな円をつくりたい時は糸で縫って縛るそうです。
この糸で縫うやり方の場合、ハート型など好きな模様が作れるのも特徴です。
(2時間程度の作業の場合はあまり複雑なモノは出来ませんが)
わざと隙間を作って縛ったり、きっちり縛ったりすることでも模様は作れます。
ひだを綺麗に折ったり、あえてランダムに折ったり、出来上がりが想像できないまま作業を進める2人(笑)
「オガワさん、もっとしっかり縛ってください。」
ここでキッチリしておかないと模様がちゃんと出なくなってしまうので
やさしい末續さんの厳しい(笑)チェックが入ります。
(しかも2回くらい言わせてしまいました…)
準備が終わったら、いよいよ藍染めです。
ゴム手袋装着!
まずはストール、ハンカチを水にひたしてから藍瓶へ浸します。
藍液が浸透するように広げながら浸します。
縛ってる所のキワは特に念入りに。
割とすぐ藍液から引き上げて空気に触れさせます。
「長く浸けておけば色が染まるってわけではないんですよ。」
ひだになってる所もきっちり広げて空気に触れさせます。
そうすることで徐々に青色に変化していくガーゼ。
これを合計10回ほど繰り返して、深い藍色に染めていきます。
藍液に浸けて空気に触れさせて、と数回繰り返したら、途中で水洗いをして、染まった色を確かめます。
水分中の酸素がきれいな藍にしてくれるので、縛ってるキワまで満遍なく水洗いします。
「このガーゼは他のと全然違って、本当にモノが良いのがわかります。
綺麗に染まりますねぇ。」
水にさらした時の藍染めの色の綺麗さは、取材の度に感動してしまいます。
この日も「おぉおお!!」と歓声が(笑)
この時点で綺麗な藍に満足してしまいましたが、淡い藍色を染めるために赤いビニール紐をほどいて、また藍液に浸します。
体の硬すぎるオガワが藍液ギリギリのところで浸していると
「藍液にしっかりつけてやらないと染まらないですよ〜」
「これ以上、前屈できません!」
ひざをついたら、いとも楽に出来ました。
いよいよ紐や輪ゴムやビニールを全て取り払って、水洗いです。
(あんなに言われたのに)縛りがあまかったかも?と心配されたドットも…
ギリギリセーフで綺麗に模様が出てくれそうです!
思ってた以上に深い藍!
折ったひだや輪ゴムでくくったところの模様は、広げるまで想像がつかないので、広げてみたときの2人のテンションは最高潮に。
「きれ〜い!」
大満足の仕上がりに笑顔が止まりません。
そして何より、プロの、末續さんの藍染め技術を痛感できる体験でした。
「久留米絣の藍瓶で藍染め体験」
料金:国産ガーゼのハンカチ 2500円/国産ガーゼのストール 4000円
開催日:2015年 5/20(水)、5/23(土)両日とも10:00〜/13:00〜の2回開催(計4回)
※予約制です。コチラでお申込みを受付けております ↓↓↓
https://cictic.jp/event20150420/
協力:藍染め作家 AIGOTO
福岡県筑後市大字久富1651 緒方絣工房(MAPあり)
撮影協力:宮園 典子